田端北口クリニック

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患者様の声

TSさん

私の病歴をお話しします。
病名は、「神経性食思不振症」です。35歳で発病し当時体重は35kg。
食事が食べられず又体力も無く、ただただやせて行くばかり。

某大学病院の消化器内科で毎日点滴と検査をして外科にうつり、大腸手術、子宮筋腫(子宮全摘)等をしても全く良くならず、体の全部に異常なしということで精神科に紹介され一年間の期限つきで某精神病院に入院し、そこで7、8年過してしまいました。

そして双主事医の先生に半強制的に某心療内科の先生を招介され、こんどは6ヶ月と云う期限つきで転院しました。そこで受けた治療は今迄と全く違う。
まず、面会謝絶、ベットメーキングンは自分でする事等々、そしてその先生に「退院後一人暮しができる様になる事を目標」にしたらと奨められ私はそれは無理と思いながらも一人暮しに夢をいだき、日々頑張りました。そして6ヶ月が1年となり、12月の寒い日に病院からすぐ近くのアパートで一人暮しが始まりました。「実家から何も持って来てはいけません」との事で本当に身一つでアパート暮しが始まりました。

体調もまだまだで具合の悪い時は一人で急々外来に行き、ケースワーカーの先生のお力ぞえでまず布団を始めとし調理器具等身近のものを少しずつそろえ、何とか生活して居ました。今思うと考えられない事です!!それでも5,6年たって少しずつ体力もつき生活も出来る様になった頃、こんどは先生「パートに行って下さい」との事で、世間知らずの私がパートに出る事になったのです。三件位パートをしましたが大変な事も有りましたが割と嬉しく出来ました。その頃から兄姉とお出かけしたり、友達ともランチをしたり、ケースワーカーの先生にカリタスの家の「ひまわり」を招介していただき毎週木土日に通って居ます。
楽しい日々を送って居ましたが、あっと言うまに年をとり今85才。
80才になった頃から兄は死に姉は病いで施設に入り、友達も年をとり、今は私一人です。あと何年かの人生かわかりませんがもう少し頑張ります。

最後にもう治らないと思って居た私に第2の人生を下さった先生方、ひまわりのボランティアの方に心から感謝申し上げます。