開業は大成功
金沢大学医学部を卒業後、何科を選択したら分からず苦しんでいた。外科医が目標の一つであったので、手術の現場に立ち会わせてもらった。運悪く手術があまりうまく行かなかったため、凄惨な現場に遭遇し腰を抜かしてしまった。 金沢の冬 […]
エベレスト登頂 ナイスアシスト(見事な転移解釈)
今日紹介する症例は、内科医としても、精神療法家としても、一番充実してきた頃の報告である。 患者さんは63歳(入院中) 小生は32歳 であった。 患者さんの秘密を守るために、患者さんの特定に繋がらないように日時や場所は殆ん […]
土居先生のスーパービジョン
今回は甘えの構造(1971 昭和46年)で有名な、土居健郎先生の超レアなスーパービジョンの紹介である。 このスーパービジョンは、土居先生の教授室で計3回行われた。当時 土居先生は56歳、患者さんは51歳(入院中)小生は2 […]
いじめ
小学校高学年のある日の授業中、くず拾いの風采の上がらない父親が、”うちの息子”をいじめてる奴はどいつだ!!”と怒鳴ってクラスに入ってきた。彼はいじめられていた子の父親だった。その子は頭には大きな禿があり、クラスで一番強く […]
金づち克服法
7歳前後の夏、兄に連れられて郷里の鬼怒川(栃木県宇都宮市)で浮き輪をつけて泳いでいた。 しかし河の流れが速くなり、ドンドン岸から離れて行き、生まれて初めて溺れる怖さを体験した。 以来 川 には怖くて近づかなくなった。海で […]
患者さんが大活躍
あらすじ 今から約30年前、”忠臣蔵”に似た事件が、都立駒込病院で勃発した。 ”お家取りつぶし” ならぬ、”心療内科の廃止”が正式に通達された。 時代に逆行する“とんでもない誤った病院改悪”であったが、心療内科に通院中の […]
治療構造と治療理念
精神分析から自我強化法への発展 過去には精神分析の祖であるフロイトに傾倒していた時期もあったが、やがて自分の治療体験の中で、また精神分析家との議論の中で、自分の治療感覚とのズレを感じるようになった。、無意識の存在も信用出 […]
3人の恩師
1)土居 健朗氏との出会い 医学部を卒業し、何科を専門にするかで悩んでた時、彼の作品の“甘えの構造”と出会った。精神療法の素晴らしさに感動した。幸いお会いする機会に恵まれ、彼の指導する症例検討会に毎週参加させて頂くことに […]
医者とし駆け出しのころ
心療内科との出会い 入局半年後、20歳のバセドウ病の女性の担当になった。アイソトープ治療を受けたが症状が一向に改善しないので、再入院となった。 めまいや弱視や全身の脱力感を執拗に訴えるが、検査しても異常はなく、医局の病例 […]