過食症

{{pankuzu_word}} >  {{ h1 }}

過食症

22歳 女性 自覚症状:過食症(過食と嘔吐が止まらない、太るのが怖い)
小さい頃からあまり自己主張のしない子だった。周囲を気にし見栄を張る所があった。21歳頃から過食と嘔吐が始まる。入社後、顧客との対応ミスが重なり、さらに資格試験の不合格が契機となり、過食と嘔吐が始まり、肥満恐怖も加わり初診となった。短時間に大量の食べ物を食べつくす過食と、自ら誘発する嘔吐、肥満への病的な恐れなどが顕著な神経性大食症。
本人が投薬を嫌がっていたので、精神療法だけで治療を開始した。以後の精神療法の治療経過を前期、後期の2期に分けて述べる。
前期の初期面接では、「太るのが怖い。父に(嘔吐)“蛇の真似してだすようなもの”と言われ腹が立つ。ちっとも分かってないのに分かったように言う、やり込めるとオレは出ていきたいなんて言い出す」父との病的共生関係を語った。一方、葉はについては「口うるさい。何がしたいとおもっても母の干渉でできない。でも母には嫌われたくない」と分離不安・幼児性が語られた。
後期に入ると恋人探しの話題に集中し、過食の訴えは激減して行った。その後も失恋を繰り返したが、男性遍歴は自我の成長につながり、行く行くは過食症も克服できるだろうと励まし続けた。
一方、失職を繰り返し落ち込んでいた際に、準看護師を勧めてみると、すぐに自ら準看護師学校を訪問し入学となった。入学後は授業内容が非常に面白く、熱心に勉強を始めた。成績は優秀で、見事卒業し、病院に勤め始めた。一方。恋愛の方は、これまでは知らない間に父親に似た男性ばかりを選んでいて失恋を繰り返していたことに気付いていった。出会い系サイトで知り合った8歳下の男性と急速に恋に陥り結婚となった。
過食症の治療では薬物治療だけで回復するケースは極めて少なく、精神療法を通して自我機能の回復と成長を目指す治療法の方が有効なことが多い。この症例でも治療者に理想化転移をして、直面化や解釈を素直に受け入れて成長し寛解に向かったと思われる。