強迫神経症
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強迫性障害
50歳 男性 自覚症状:水道栓を何度も確認しないと気が済まない
父は教師。母親が極めて口うるさい。兄が偏屈で癇癪持ち。性格は几帳面、生真面目、小心。 人格障害の兄が父に家庭内暴力を繰り返し始め、母親から毎日“助けてくれ”と電話が入るようになる。以来電話の音が怖くなると同時に、職場の水道栓をハンドも点検せざるおえなくなり、退社に1時間もかかるようになる。 |
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当院ではロフラゼブ酸エチルとクロキサンザラムで治療を開始するが効果が十分でなき、パロキセチンで強迫症状は徐々に軽減していった。しかしパロキセチンでは強迫の改善が十分でなく眠気も強いなどの副作用もあり、イミプラミンに変更すると強迫症状は徐々に改善し始め、水道栓の確認は二回で終えることができ、職場にも良く適応して欠勤もなくなった。
このような改善は、母親の我儘のため介護施設から盛んに訴えられていた苦情の回数が最近めっきり減ったのと、周囲を巻き込み暴力的言動を繰り返していた兄も、母親からの負荷がけいげんしたのか、かなり温和で協力的になっている等の生活環境面での変化が大きく寄与していると思われる。
強迫症状に対して、パトキセチンやフルボキサミンやミルタザピンなどは無効であった。一方、イミプラミンは副作用もなく顕著な効果を示したことは、三環系の抗うつ剤の有用性も依然として重要であることを示している。また、強迫性障害の発症が、自己愛性人格障害の傾向が強い母親の長年の看病と、家族へ暴力的言動を繰り返す兄の対応による精神的ストレスによる疲労困憊にあるのは明らかであった。
このような改善は、母親の我儘のため介護施設から盛んに訴えられていた苦情の回数が最近めっきり減ったのと、周囲を巻き込み暴力的言動を繰り返していた兄も、母親からの負荷がけいげんしたのか、かなり温和で協力的になっている等の生活環境面での変化が大きく寄与していると思われる。
強迫症状に対して、パトキセチンやフルボキサミンやミルタザピンなどは無効であった。一方、イミプラミンは副作用もなく顕著な効果を示したことは、三環系の抗うつ剤の有用性も依然として重要であることを示している。また、強迫性障害の発症が、自己愛性人格障害の傾向が強い母親の長年の看病と、家族へ暴力的言動を繰り返す兄の対応による精神的ストレスによる疲労困憊にあるのは明らかであった。